将来のお金をどう評価する?現在価値の考え方と実務での活かし方

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M&Aや設備投資、事業計画の策定など、将来にわたる意思決定を行う場面では、「将来得られる利益をどう評価するか」が重要な論点になります。その際に欠かせない考え方が現在価値です。本記事では、現在価値の基本から計算方法、割引率やキャッシュフローとの関係までを、実務目線でわかりやすく解説します。
この記事の監修者
弁護士法人 梅田パートナーズ法律事務所
代表弁護士 西村 雄大
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今回の記事で書かれている要点 (目次)
現在価値とは何か
現在価値とは、将来受け取るお金を、今の時点の価値に置き換えた金額を指します。将来のお金は、時間の経過やリスクの影響を受けるため、同じ金額であっても「今もらえるお金」と「将来もらえるお金」では価値が異なります。
この考え方は、投資やM&Aの判断において不可欠です。将来の利益をそのまま足し合わせるのではなく、現在価値に換算して比較することで、より合理的な判断が可能になります。
お金の時間的価値という考え方
お金には「時間的価値」があります。これは、今手元にあるお金は運用や投資によって増やせる可能性がある一方、将来のお金は不確実性を伴うため、価値が低く評価されるという考え方です。
たとえば、1年後に受け取れる100万円は、年率10%で運用できる環境であれば、現在の価値に直すと約90万円程度になります。この差が、時間的価値の正体です。
将来価値との違い
将来価値は、現在保有しているお金が、将来どれくらいの金額になるかを示す指標です。現在価値とは逆方向の視点といえます。
現在価値と将来価値の関係
現在価値と将来価値は、同じ概念を時間軸の違いで見ているものです。
- 現在価値:将来のお金を「今」に引き戻す
- 将来価値:今のお金を「将来」に伸ばす
どちらも投資判断では重要ですが、M&Aや事業価値評価では、現在価値の考え方が中心になります。
現在価値の計算方法
現在価値は、将来価値を割引率で割り引くことで求めます。
基本的な計算式
現在価値の計算式は以下のとおりです。
現在価値 = 将来価値 ÷(1+割引率)ⁿ
※nは年数
計算例で理解する
割引率を10%とした場合、100万円の現在価値は次のように変化します。
- 1年後の100万円:約90.9万円
- 2年後の100万円:約82.6万円
- 3年後の100万円:約75.1万円
年数が長くなるほど、現在価値は小さくなります。これは、将来に行くほど不確実性や機会損失が大きくなるためです。
継続価値という考え方
事業評価の場面では、一定期間後も継続して利益やキャッシュフローが生まれると仮定するケースがあります。その際に用いられるのが継続価値です。
継続価値の意味
継続価値とは、将来にわたって継続的に得られる利益やキャッシュフローを、現在価値に換算した合計を指します。事業価値や企業価値を評価するうえで、非常に大きな影響を持ちます。
継続価値の簡易計算式
毎年一定額が得られると仮定した場合、継続価値は以下の式で表されます。
継続価値 = 毎年のキャッシュフロー ÷ 割引率
この計算結果は大きな金額になりやすいため、前提となる数値の妥当性が極めて重要です。
割引率の役割と考え方
現在価値を算出する際に欠かせないのが割引率です。
割引率とは
割引率とは、将来の現金を現在価値に換算するための調整率であり、金利や投資リスクを反映した数値です。割引率が高いほど、現在価値は小さくなります。
割引率とリスクの関係
割引率はリスクと密接に関係しています。リスクが高い投資ほど、より高いリターンが求められるため、割引率も高く設定されます。
同じ将来価値であっても、「安全性の高い投資」と「不確実性の高い投資」では、現在価値が異なる点に注意が必要です。
代表的な割引率の考え方
実務では、以下のような指標が割引率として用いられます。
- 株主資本コスト
- 加重平均資本コスト(WACC)
割引率に唯一の正解はなく、複数の前提で比較検討することが一般的です。
キャッシュフローと現在価値の関係
現在価値の考え方は、キャッシュフローと切り離せません。
キャッシュフローとは
キャッシュフローとは、実際に出入りした現金の流れを指します。会計上の利益とは異なり、現金ベースで把握する点が特徴です。
キャッシュフロー= キャッシュイン − キャッシュアウト
事業価値評価における活用
事業価値の算定では、将来のキャッシュフローを現在価値に割り引いて合計する方法が広く使われています。これがDCF法(ディスカウント・キャッシュフロー法)です。
DCF法のポイント
DCF法では、以下の流れで事業価値を算定します。
- 将来のフリーキャッシュフローを予測する
- 割引率を設定する
- 現在価値に換算して合計する
数値の前提次第で結果が大きく変わるため、慎重な検討が必要ですが、論理的に価値を示せる点が大きな強みです。
正味現在価値(NPV)による投資判断
投資判断の場面では、正味現在価値(NPV)が用いられます。
NPVの考え方
NPVとは、将来キャッシュフローの現在価値合計から初期投資額を差し引いた金額です。NPVがプラスであれば、投資価値があると判断されます。
NPVが重視される理由
NPVは時間的価値とリスクを同時に考慮できるため、数ある投資評価手法の中でも、特に合理的とされています。
まとめ|現在価値を理解することが意思決定の質を高める
現在価値は、将来の利益やキャッシュフローを冷静に評価するための基本概念です。割引率やリスク、キャッシュフローと組み合わせて考えることで、投資やM&A、事業戦略の判断精度は大きく向上します。
「将来いくら儲かりそうか」ではなく、「その価値はいまいくらなのか」という視点を持つことが、合理的な経営判断への第一歩といえるでしょう。
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弁護士ご紹介


西村 雄大
弁護士の西村 雄大と申します。これまで「弁護士」という職業は、一般的にどこか取っ付き難い職業として認知されていたのではないかと思います。
今はインターネットなどを通じて、ある程度の知識は誰でも取得できるようになりました。法律に関しても同じです。
このような時代だからこそ、弁護士に頼んでよかったと思っていただけるよう、プラスアルファの情報・一つ上のサービスを心掛けて対応します。

弊所代表弁護士の西村雄大が「法人破産」に関する書籍に著書(共著)として参加し出版しております。
経 歴
- 2010
- 京都大学 卒業
- 2012
- 神戸大学法科大学院 卒業
- 2012
- 司法研修所
- 2013
- 弁護士 登録
- 2014
- 中小企業診断士 登録
- 2014
- 梅田法律事務所 設立
- 2015
- 経営革新等支援機関 認定
- 2017
- 梅田パートナーズ法律事務所 改称
著書および論文名
- ・著書(共著):法人破産申立て実践マニュアル(野村剛司 編著/青林書院)
- ・法学セミナー平成26年10月号「倒産法の魅力と倒産法の学修」
- ・物流業界の未来を創る雑誌「物流新時代」にて「西村弁護士の法律相談室」を連載
テレビ出演
・2025年 日本テレビ様のnews zeroにて「脱毛サロン“ミュゼ”「解散を決定」」についてリモート出演しました。
・2025年 日本テレビ様のnews zeroにて「脱毛サロン“ミュゼ”休業「給料未払い」」についてリモート出演しました。

提供元:日テレNEWS NNN
・2025年 関西テレビ様の「newsランナー」にて、「ミュゼプラチナム従業員が破産申し立て」についてコメント出演しました。
・2024年 関西テレビ様の「ドっとコネクト」にて、「アリシアクリニックの破産」についてリモート出演しました。
・2024年 日本テレビ様の「news zero」にて、「アリシアクリニックの破産 利用者への返金」についてコメント出演しました。
・2024年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「船井電機 突然の破産」についてコメント出演しました。
・2022年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「スーパーマーケット ツジトミの倒産」についてコメント出演しました。
事務所概要


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