消費者金融とは?サラ金・ヤミ金との違いと賢い利用方法

2021.5.6

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消費者金融とサラ金、ヤミ金との違いを今一つ理解できていない方は多いのではないでしょうか。消費者金融はサラ金やヤミ金と混同することで、利用するのが危険だと思い込みがちです。結論から言えば、消費者金融を利用することに一切の危険はありません。今回は、消費者金融とは何か、サラ金・ヤミ金との違いや賢い利用方法について詳しくご紹介します。

消費者金融とは

消費者金融とは、主に個人に対して融資を行っている業者の1つです。プロミスやアコムといった有名な消費者金融から、複数の店舗を持たない知名度が低い消費者金融まで、様々な業者が存在します。貸金業法に則った融資を行っており、法外な金利で貸付たり違法に取り立てたりはしません。

近年では、店舗に直接出向いて融資を受けるスタイルから、誰にも知られずに融資を受けられる無人契約機を利用するスタイルへと変化しています。

サラ金・ヤミ金との違い

サラ金は「サラリーマン金融」の略称で、現在の消費者金融にあたります。サラ金に対して、法外な金利で貸し付けたり激しく取り立てたりするイメージを持つ方もいるでしょう。確かに以前は高金利な上に、激しい取り立てをしていました。近年では、貸金業法によって金利や融資額の上限、取り立て方法が厳しく制限されているため、消費者にとって安心して利用できるサービスになっています。

一方、ヤミ金は貸金業法に則ることもなく、業者登録もせずに違法に貸金業務を行っている業者のことです。法外な金利で貸し付ける他、違法な取り立てをする業者も少なくありません。

消費者金融のメリット

消費者金融は、銀行と比べて劣るイメージがあるかもしれませんが、銀行とは違ったメリットがあります。消費者金融のメリットについて、詳しく見ていきましょう。

融資のスピードが早い

消費者金融は、銀行や信販会社などと比べて融資のスピードが早いため、すぐにでもお金を借りたい方に向いています。融資を受けるには、申し込み、審査、本人確認書類の提出、融資といった複数のプロセスを踏む必要があります。

この中でも、審査時間が比較的早く、中には数時間~1日で審査が終わる消費者金融もあるほどです。

返済方法の自由度が高い

銀行や信販会社などは、指定された日に返済する必要があります。一方、消費者金融は複数の返済日の候補がある他、返済のサイクルも自由に選べることがほとんどです。例えば、給料日前の返済が厳しいから給料日以降に返済日を設定したり、複数回に分けて少しずつ返済したりできます。

保証人や担保が不要

銀行や信販会社から融資を受ける際は、保証人や担保を求められる場合があります。消費者金融は基本的に保証人や担保が不要なため、周りの人に迷惑をかけたり大きなリスクを負ったりすることなく融資を受けられるのです。

その一方で、「審査基準をわずかに満たしていないため、審査に通過するために保証人や担保を用意する」といった方法を選べないというデメリットもあります。

消費者金融のデメリット

続いて、消費者金融のデメリットを詳しく見ていきましょう。

金利が高い

消費者金融は、銀行や信販会社と比較して金利が高いことが特徴です。銀行が1.5~15%程度が平均であるのに対し、消費者金融は3~18%が平均です。低い方の金利の3%と1.5%を比べると、銀行と消費者金融の金利に大きな差はないと思うかもしれません。借入額が高くなればなるほどに金利が低くなる仕組みのため、実際に3%程度の金利で消費者金融から融資を受けている人はほとんどいないのです。

比べるべきは最も大きい数字である消費者金融の18%と銀行の15%です。3%も金利が違えば、総返済額も大きく変わります。

誤ってヤミ金を利用するリスクがある

消費者金融を装って業務を行っているヤミ金業者は少なくありません。そのため、消費者金融から融資を受けるつもりであったのに、ヤミ金業者から融資を受けてしまうケースがあるのです。最初から銀行や信販会社の融資を受ける予定であれば、このような事態になる心配はないので、誤ってヤミ金を利用するリスクがあることは消費者金融のデメリットと言えるでしょう。

消費者金融の正しい利用方法

消費者金融は、低金利で審査に通過しやすいことがメリットです。一方で、金利が高いというデメリットもあります。これらのメリットとデメリットを踏まえると、消費者金融は「少しでも早くお金を借りたい」、「銀行の審査に通過できなかった」といった場合に利用するのがおすすめです。

まとめ

消費者金融は、元々はサラ金が通称でしたが近年ではその名を聞くことも少なくなってきています。消費者金融は貸金業法に則って融資をしており、法外な金利や違法な取り立てなどは一切ありません。銀行、信販会社、消費者金融それぞれにメリットとデメリットがあるため、どの業者が自分に向いているのか十分に考えて選びましょう。

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この記事を監修した弁護士

弁護士 西村 雄大
梅田パートナーズ法律事務所

大阪弁護士会【登録番号 49195】

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代表弁護士

西村 雄大

弁護士の西村 雄大と申します。これまで「弁護士」という職業は、一般的にどこか取っ付き難い職業として認知されていたのではないかと思います。
今はインターネットなどを通じて、ある程度の知識は誰でも取得できるようになりました。法律に関しても同じです。
このような時代だからこそ、弁護士に頼んでよかったと思っていただけるよう、プラスアルファの情報・一つ上のサービスを心掛けて対応します。

法人破産申立て実践マニュアル〔第2版〕

弊所代表弁護士の西村雄大が「法人破産」に関する書籍に著書(共著)として参加し出版しております。

経 歴

2010
京都大学 卒業
2012
神戸大学法科大学院 卒業
2012
司法研修所
2013
弁護士 登録
2014
中小企業診断士 登録
2014
梅田法律事務所 設立
2015
経営革新等支援機関 認定
2017
梅田パートナーズ法律事務所 改称

資格・登録等

所属団体

テレビ出演

・2024年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「船井電機 突然の破産」についてコメント出演しました。

・2022年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「スーパーマーケット ツジトミの倒産」についてコメント出演しました。

著書および論文名

  • ・著書(共著):法人破産申立て実践マニュアル(野村剛司 編著/青林書院)
  • ・法学セミナー平成26年10月号「倒産法の魅力と倒産法の学修」
  • ・物流業界の未来を創る雑誌「物流新時代」にて「西村弁護士の法律相談室」を連載

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