投資家から出資を受ける方法は?出会い方や事前準備

2023.7.10

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投資家から出資を受けるためには、出資したいと思わせるだけの魅力が必要です。また、投資家とは簡単に会えるわけではないため、会う方法についても確認しておきましょう。そして、出資したいと思わせるための事前準備も怠らないことが大切です。

今回は、投資家から出資を受ける方法をテーマに、投資家との出会い方や事前準備などについて詳しく解説します。

投資家から出資を受けるまでの流れ

投資家から出資を受けるための流れは次のとおりです。

(1)企業価値を高める
(2)アイデアを考案する
(3)事業計画を立案する
(4)投資家と出会う
(5)投資家に出資を依頼する

投資家の種類

出資してくれる可能性がある投資家について、その種類を詳しくご紹介します。

ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタル(VC)は、スタートアップ企業のように成長性が高く将来的な成功が期待される企業に対して投資を行う投資ファンドの一種です。

通常、新株予約権付社債などの金融商品を通じてベンチャー企業に資金を提供します。新株予約権付社債は、将来株式として発行される可能性がある特別な債券であり、優先的に株式を取得できる権利があります。これにより、ベンチャーキャピタルは将来の企業価値の上昇による利益を得ることができるとともに、ベンチャー企業は新たな資金を調達できます。

ベンチャーキャピタルは、投資先の企業規模に応じて数千万円から数億円の出資を行います。これは、ベンチャー企業の資金調達ニーズを満たす一方で、審査が厳しい原因となっています。

エンジェル投資家

エンジェル投資家とは、有望な若者や起業家を支援したいと考える個人投資家のことです。
自らの資金でベンチャー企業の成長を後押しします。

近年では、クラウドファンディングが普及してきたことで、一般の個人投資家もエンジェル投資家の一翼を担うことが増えてきました。クラウドファンディングはインターネットを通じて多くの人々から少額の資金を集めることができる仕組みであり、若い企業やプロジェクトを支援する手段として広く利用されています。

これらの一般の個人投資家も、社会的な意義を持つプロジェクトや有望な若者への投資を行うことから、エンジェル投資家の1つと見なすことができます。

投資家との出会い方

投資家から出資を受けるために、まずは次の方法で接触を図りましょう。

ビジネスコンペで知名度を高める

商工会議所や中小企業基盤整備機構などのビジネスコンペでは、事業計画を元にしたプレゼンを行います。ビジネスコンペは、ベンチャーキャピタルだけでなく、銀行や信用金庫などの金融機関も注目しています。また、投資家だけでなく、多くのビジネス関係者が参加しているため、多くの人に自社のビジネスやアイデアをアピールができます。

ビジネスコンペに参加することで、知名度を高めるだけでなく、投資家やパートナーとの接触機会を創出できるでしょう。

知人の紹介を受ける

経営者の知人から投資家の紹介を受けることができる可能性があります。

経営者を介しての紹介の場合、すでに経営者と投資家が信頼関係を築いているため、ある程度の信用があります。投資家も紹介された企業に対して前向きに接してくれる傾向があるため、接触のハードルが下がるでしょう。

マッチングサイトを利用する

マッチングサイトを利用することも投資家と接触する手段の1つです。

マッチングサイトでは、多くの投資家の中から自分に合った投資家を見つけることができます。ただし、誰でも利用できるため、登録している投資家が必ずしも信頼に足る人物とは限りません。少なくとも。実名制のサイトを選ぶことが重要です。

投資家からの出資を成功させるためのポイント

投資家の出資を受けるためには、出資したいと思わせる必要があります。次のポイントを押さえて、出資を成功させましょう。

企業価値を高める

投資家は、自社に投資することで将来的なリターンを期待しています。そのため、企業の成長性や価値が高いと認識されることが重要です。競争激化する市場で成功するためには、自社の競争力を高めることが必要です。

商品・サービスの差別化や技術力の向上などに注力しましょう。また、収益性の向上やコスト削減など、ビジネスモデルの改善を行うことで、投資家に収益の安定性をアピールできます。さらに、投資家はリスクを最小限に抑えたいと考えているため、リスクマネジメント体制を整備し、リスクを適切に管理することも大切です。

革新的なアイデアを考える

革新的なアイデアを持つことは、事業の成長性や収益性を高める上で重要な要素です。ただし、机上の空論では投資家は出資したいとは思いません。

まずは、顧客の問題解決や価値提供に焦点を当て、顧客とのコミュニケーションを通じてアイデアを磨き上げましょう。

そのうえで、アイデアを実現できる可能性を知るために、マーケットリサーチを行います。競合他社の動向や類似のアイデアの有無、市場の需要と供給のバランスなどを把握し、市場への参入可能性を評価します。

的確な事業計画の立案

投資家に企業の魅力をアピールするためには、的確な事業計画の立案が欠かせません。整合性と実効性のある事業計画は説得力があります。

市場展望や市場参入のスケジュール、資金の使途などを明確に示し、将来の事業展望を説得力を持って伝えましょう。

まとめ

投資家から出資を受けるためには、出資したいと思わせるだけの魅力が必要です。企業価値を高めつつ革新的なアイデアを創出し、それらを適切に投資家に伝えましょう。投資家の興味をひくとともに、説得力を与えることで出資に1歩近づきます。今回、解説した内容を参考に、投資家探しと出資依頼をしてみてください。

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この記事を監修した弁護士

弁護士 西村 雄大
梅田パートナーズ法律事務所

大阪弁護士会【登録番号 49195】

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弁護士ご紹介

代表弁護士

西村 雄大

弁護士の西村 雄大と申します。これまで「弁護士」という職業は、一般的にどこか取っ付き難い職業として認知されていたのではないかと思います。
今はインターネットなどを通じて、ある程度の知識は誰でも取得できるようになりました。法律に関しても同じです。
このような時代だからこそ、弁護士に頼んでよかったと思っていただけるよう、プラスアルファの情報・一つ上のサービスを心掛けて対応します。

法人破産申立て実践マニュアル〔第2版〕

弊所代表弁護士の西村雄大が「法人破産」に関する書籍に著書(共著)として参加し出版しております。

経 歴

2010
京都大学 卒業
2012
神戸大学法科大学院 卒業
2012
司法研修所
2013
弁護士 登録
2014
中小企業診断士 登録
2014
梅田法律事務所 設立
2015
経営革新等支援機関 認定
2017
梅田パートナーズ法律事務所 改称

資格・登録等

所属団体

テレビ出演

・2024年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「船井電機 突然の破産」についてコメント出演しました。

・2022年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「スーパーマーケット ツジトミの倒産」についてコメント出演しました。

著書および論文名

  • ・著書(共著):法人破産申立て実践マニュアル(野村剛司 編著/青林書院)
  • ・法学セミナー平成26年10月号「倒産法の魅力と倒産法の学修」
  • ・物流業界の未来を創る雑誌「物流新時代」にて「西村弁護士の法律相談室」を連載

事務所概要

事務所

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