クラウドファンディングとは?利用の流れやメリット・デメリットを解説

2022.2.10

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資金調達と言えば、金融機関から融資を受ける方法が一般的ですが、近年ではクラウドファンディングも注目を集めています。新たに登場したサービスを利用する際は、本当に融資を受けられるのか、トラブルなく利用できるのかなど、さまざまな不安や疑問を抱くことでしょう。ここでは、クラウドファンディングの概要やメリット・デメリットから利用の流れまで詳しくご紹介します。

クラウドファンディングとは

クラウドファンディングとは、インターネットを通じて不特定数の人から少額ずつ資金調達する手法です。企業の特徴や取り扱い製品・サービス、将来の成長予測などさまざまな情報を開示し、支援者を集めます。そして、クラウドファンディングを行った企業は、リターンとして製品やサービスを無料で提供したり、感謝状を贈ったりします。

クラウドファンディングは、支援者のリターンの方法に応じて、「購入型」「寄付型」「金融型」の3つに分類されます。さらに、「目標金額を達成した場合に限り支援金を受け取れる方式」と「目標金額を達成していなくても支援金を受け取れる方式」に分かれています。日本で浸透しているのは、支援のリターンとして商品やサービスの提供を受ける「購入型」です。

クラウドファンディングのメリットとデメリット

クラウドファンディングのメリットとデメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット

クラウドファンディングのメリットは次のとおりです。

・誰でも手軽に挑戦できる
・金融機関から融資を断れた企業も資金調達できる可能性がある
・多額の資金調達ができる可能性がある
・返済リスクが少ない

デメリット

クラウドファンディングには、次のようなデメリットがあります。

・期限到来までは目標金額を達成できるかどうかがわからない
・資金調達に時間がかかる
・プロジェクトが実行できなくなった場合は説明や返金が必要
・手数料がかかる

クラウドファンディングの進め方

クラウドファンディングを成功させるには、事前準備が非常に重要です。クラウドファンディングの進め方について詳しく見ていきましょう。

1.新規事業計画の立案

クラウドファンディングは、新規事業に対する資金調達を行う手法です。既存事業は対象外のため、新規事業の計画の立案から始めます。開発する製品やサービスの情報、自社の強みと弱み、管理体制、スケジュールなど、可能な限り多くの情報をまとめましょう。

情報不足は、企業の信頼性が低くなるため、支援金額が集まらない原因の1つです。

2.掲載サイトを選ぶ

クラウドファンディングを行えるサイトを選定します。サイトによって特徴や手数料、得意分野、ユーザー数などが異なります。自社そのもの、あるいは新規事業の製品・サービスと相性がよいサイトを選びましょう。

3.プロジェクトチームの発足

クラウドファンディングの掲載ページの作成、SNSでの情報発信など、さまざまな作業が必要です。クラウドファンディングでの結果が企業の将来に大きな影響を与えるため、クラウドファンディングに集中できるプロジェクトチームを作りましょう。

4.掲載ページを作成する

新規事業の概要、企業の情報などを掲載します。掲載ページの情報量は、多すぎても少なすぎても支援者が少なくなってしまいます。また、最後までスムーズに読み進められる文章の作成も必要です。不特定多数の人からどれだけ共感を得られるのかが重要なため、プロジェクトに対する想い、地域や社会に対する貢献に関する内容なども掲載しましょう。

5.情報発信

掲載ページの審査をクリアすれば、クラウドファンディングがスタートします。期間終了まで放置するのではなく、SNSやDM、メルマガ、メール、電話、チラシなど、さまざまな方法で情報を発信しましょう。

また、掲載ページを随時更新して、プロジェクトの進捗を報告します。活動報告を判断材料とする人物もいるため、定期的に報告しましょう。

6.掲載終了

掲載終了後は、手数料を差し引いた支援金がサイト運営者から振り込まれます。全ての支援者にメールや手紙で感謝の気持ちを伝えましょう。

7.事業開始

事業を開始し、支援金を役立てます。プロジェクトの進捗は支援者に定期報告しましょう。また、製品・サービスなどの返礼品は優先的に送付します。細かな気づかいや迅速な対応は、自社のファン作りに繋がり、次回のクラウドファンディングでより多くの支援金が集まる可能性が高まります。

まとめ

クラウドファンディングは、不特定多数の人から支援金を集める手法です。事業計画の内容次第で目標を達成できるかどうかが決まると言っても過言ではありません。事業計画を入念に作り込み、その魅力や出資のメリットをわかりやすく伝えることが重要です。実践する際は、紹介したクラウドファンディングの流れを参考にしてみてください。

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この記事を監修した弁護士

弁護士 西村 雄大
梅田パートナーズ法律事務所

大阪弁護士会【登録番号 49195】

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弁護士ご紹介

代表弁護士

西村 雄大

弁護士の西村 雄大と申します。これまで「弁護士」という職業は、一般的にどこか取っ付き難い職業として認知されていたのではないかと思います。
今はインターネットなどを通じて、ある程度の知識は誰でも取得できるようになりました。法律に関しても同じです。
このような時代だからこそ、弁護士に頼んでよかったと思っていただけるよう、プラスアルファの情報・一つ上のサービスを心掛けて対応します。

法人破産申立て実践マニュアル〔第2版〕

弊所代表弁護士の西村雄大が「法人破産」に関する書籍に著書(共著)として参加し出版しております。

経 歴

2010
京都大学 卒業
2012
神戸大学法科大学院 卒業
2012
司法研修所
2013
弁護士 登録
2014
中小企業診断士 登録
2014
梅田法律事務所 設立
2015
経営革新等支援機関 認定
2017
梅田パートナーズ法律事務所 改称

資格・登録等

所属団体

テレビ出演

・2024年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「船井電機 突然の破産」についてコメント出演しました。

・2022年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「スーパーマーケット ツジトミの倒産」についてコメント出演しました。

著書および論文名

  • ・著書(共著):法人破産申立て実践マニュアル(野村剛司 編著/青林書院)
  • ・法学セミナー平成26年10月号「倒産法の魅力と倒産法の学修」
  • ・物流業界の未来を創る雑誌「物流新時代」にて「西村弁護士の法律相談室」を連載

事務所概要

事務所

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〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満4-6-4 R-Ⅱビル2階
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