複数社からの借金をスムーズに返済する方法とは?返済の流れと覚えておきたいコツ

2021.5.10

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複数社から借金すると、それぞれ返済日が異なるために返済処理に手間がかかったり、返済を忘れたりする場合があります。複数社からの借金をスムーズに返済するには、どのような準備が必要なのでしょうか。ここでは、借金をスムーズに返済するための準備、流れ、コツについて詳しくご紹介します。

複数社からの借金をスムーズに返済するまでの流れ

借金が増えてくると、とりあえず返済しなければと思い、無理な返済計画を立ててしまう方が多いのではないでしょうか。1つずつ適切に準備を進めることで、複数社からの借金をスムーズに返済できるようになります。現状把握から返済計画を立案するまでの流れを詳しく見ていきましょう。

1.借入額や利率などの現状を把握する

複数社からの借金をしていると、それぞれの借入額や利率、返済日などを把握しきれなくなる場合があります。まずは、借入先ごとの借入額や利率、返済日、毎月の返済額を整理して、現状を把握しましょう。

2.収入と支出のバランスを把握する

借り入れ状況を整理したら、次は収入と支出の状況を把握してください。家計簿をつけることで、詳しい収支がわかります。使途不明金が数万円ある場合は、それらを整理することで毎月の返済に充てられる可能性があります。

3.無理のない返済計画を考える

続いて、現実的な月々の返済額を導き出しましょう。借入額と返済額、総返済額を確認し、無理のない返済額を計算してください。総返済額を少しでも抑えるのであれば、やはり月々の返済額を増やす必要があります。しかし、途中で返済が苦しくなったり、ストレスが原因で爆買いしてしまったりしては元も子もありません。そのため、現実的かつ無理のない額を返済することが大切です。

4.返済の優先順位を決める

複数社への返済が必要な場合は、なるべき総返済額を抑えられる方法で返済しましょう。例えば、A社の年利が18%、B社が15%でどちらも同じ借入残高の場合は、A社から優先的に返済した方が総返済額を抑えられます。

複数社からの借金を効率よく返済するコツ

複数社からの借金を効率よく返済するために、次のようなコツを押さえましょう。

繰り上げ返済を利用する

繰り上げ返済とは、月々の返済とは別に追加で返済することです。ボーナスや遺産相続などで臨時収入があったとき、支出が特別に少なかったときなどに、無理のない範囲で繰り上げ返済をしましょう。繰り上げ返済で元金を減らすことで、完済までの期間が短縮され、今後の返済が楽になります。

おまとめローンを利用する

おまとめローンとは、複数社からの借金を1社にまとめるサービスのことです。おまとめローンは、一般的なキャッシングやローンと比べて低金利のため、1本化することで総返済額を抑えられます。また、全体の借入額の管理が楽になる他、返済を忘れる心配が少なくなるなど、様々なメリットがあります。

どうしても返済が難しい場合は債務整理を検討しよう

複数社からの借金の返済が難しい場合は、任意整理や個人再生、自己破産といった債務整理を検討しましょう。債務整理とは何か、その種類やメリット・デメリットについて詳しくご紹介します。

債務整理とは

債務整理とは、金融機関と交渉して借金を減らしたり返済期間を延長したりする手続きのことです。債務整理には、利息のカットや返済期間の延長を交渉する「任意整理」、裁判所を通じて借金を3年で完済できる額に圧縮する「個人再生」、裁判所を通じて借金を全額免除する「自己破産」があります。

債務整理のメリット

債務整理のメリットは、利息のカットや元金の減額、返済期間の延長などにより、借金返済の負担が軽減されることです。無理に返済を続けると、元金がいつまでも減らない事態になったり、病気や怪我で入院したときの医療費を捻出できなくなったりと、人生に大きな影響を及ぼす恐れがあります。債務整理を活用すれば、多重債務の状況から立て直しを図ることができます。

債務整理のデメリット

債務整理のデメリットは、個人再生と自己破産をすると信用情報に記録が残り、5~10年は新たに借り入れができなくなることです。また、自己破産は生活必需品と99万円以下の現金を除き、その多くが換価されてしまいます。その他、官報という新聞のようなものに名前が掲載されたり、金融機関独自のブラックリストに登録されたりするなど、様々なデメリットがあります。

まとめ

複数社からの借金をスムーズに返済するには、借金と収支の状況を把握して、無理のない返済計画を立てる必要があります。また、金利を踏まえて返済の優先順位を決めたり、繰り上げ返済やおまとめローンを活用したりして、少しでも総返済額を抑えることが大切です。借金の返済がどうしても難しい場合は、債務整理を検討しましょう。梅田パートナーズ法律事務所では、債務整理のご相談を承っております。まずはお気軽にご相談ください。

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この記事を監修した弁護士

弁護士 西村 雄大
梅田パートナーズ法律事務所

大阪弁護士会【登録番号 49195】

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弁護士ご紹介

代表弁護士

西村 雄大

弁護士の西村 雄大と申します。これまで「弁護士」という職業は、一般的にどこか取っ付き難い職業として認知されていたのではないかと思います。
今はインターネットなどを通じて、ある程度の知識は誰でも取得できるようになりました。法律に関しても同じです。
このような時代だからこそ、弁護士に頼んでよかったと思っていただけるよう、プラスアルファの情報・一つ上のサービスを心掛けて対応します。

法人破産申立て実践マニュアル〔第2版〕

弊所代表弁護士の西村雄大が「法人破産」に関する書籍に著書(共著)として参加し出版しております。

経 歴

2010
京都大学 卒業
2012
神戸大学法科大学院 卒業
2012
司法研修所
2013
弁護士 登録
2014
中小企業診断士 登録
2014
梅田法律事務所 設立
2015
経営革新等支援機関 認定
2017
梅田パートナーズ法律事務所 改称

資格・登録等

所属団体

テレビ出演

・2024年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「船井電機 突然の破産」についてコメント出演しました。

・2022年 MBS 毎日放送様の「よんチャンTV」にて、「スーパーマーケット ツジトミの倒産」についてコメント出演しました。

著書および論文名

  • ・著書(共著):法人破産申立て実践マニュアル(野村剛司 編著/青林書院)
  • ・法学セミナー平成26年10月号「倒産法の魅力と倒産法の学修」
  • ・物流業界の未来を創る雑誌「物流新時代」にて「西村弁護士の法律相談室」を連載

事務所概要

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