会社破産する際の従業員への対応
「破産」という言葉を聞くとどうしても否定的なニュアンスが入ってしまい、会社法人が消滅すると同時に従業員への賃金や銀行からの債務が消滅してしまうように思われる場合もあるかもしれません。
しかし、実は破産手続を開始している会社でも、従業員への給料は優先して支払わなければならないことになっています。
原則として、破産手続が開始された場合には、破産者の財産は破産財団として破産管財人により管理され、破産財団から債権者の債権額に応じて平等に分配されることになります。ただし、債権の種類に応じて優先順位が定められており、優先順位が高い債権(優先的破産債権)ほど優先的に弁済してもらえます(破産法98条1項)。この点、給料債権や退職金債権など雇用関係によって生じた労働債権は一般の先取特権付債権であり(民法308条)、共益費用債権の次に優先されます(同法306条、329条1項)。
また、破産手続前3ヶ月間の給料債権や破産手続前に退職した従業員の退職金債権は財団債権となります(破産法149条各項)。財団債権とは破産手続によらないで破産財団から随時弁済を受けることができる債権のことをいいます(同法2条7項)。
このように、破産した後であっても従業員の給料は一定の保護がなされているといえます。
しかしながら、破産した会社がその給料すら払えない場合もあります。そこで、独立保行政法人労働者健康安全機構が未払賃金の立替払をする制度を設けています。
梅田パートナーズ法律事務所は会社破産・倒産に関するご相談を受け付けております。まずはお気軽にお問い合わせください。
電話受付時間 / 土日祝日問わず 9:00~18:30
弁護士法人梅田パートナーズ法律事務所が提供する基礎知識
-
貸借対照表を用いた債...
■債務超過債務超過とは、会社の債務額が会社資産の額よりも多額になってしまい、債務が完済できなくなることをいいます。 ■賃借対照表賃借対照表とは、会社の資金の使い道を表にしたもののことをいいます。資金は負債の部と […]
-
破産債権と財団債権の...
会社が破産した場合、会社の財産は処分され債権者に分配されます。その分配には、債権の種類により優先順位が定められており、基本的に財団債権は優先されます。この記事では、破産債権と財団債権の違い、優先順位や弁済方法についてご紹 […]
-
法的整理と私的整理の...
■私的整理とは私的整理という概念について、法律上の定義はありません。私的整理は、裁判外で行われ、第三者が介在しない形で債権者・債務者間の任意の話し合いによってなされる倒産処理を広く意味するものです。 ■法的整理 […]
-
民事再生法の適用|社...
「取引先に対して支払いができない」、「債務者の事業の継続に著しい支障をきたすことなく弁済期にある債務を弁済することができない」場合には、債務整理の手続きとして、民事再生を用いることが検討されます。 民事再生とは […]
-
民事再生と会社更生の...
民事再生とは、会社の経営が難しくなり会社が債務超過の状態に陥ったときに、債権者の多数の同意を得て、裁判所の許可を受け、会社の債務を減免し、支払いを猶予し、会社の再建を図る法的続きをいいます。 会社更生とは、同様に債務超過 […]
-
会社破産を相談するべ...
資金繰りが厳しくなったり、会社の財産状況が悪化しているような場合には、倒産を検討することとなると思います。しかしながら、まだ再建の余地があるとギリギリまで相談をしていなかったがゆえに、費用等の面で困ってしまうという事態に […]
よく検索されるキーワード
-
- 事業再生 弁護士 相談 堺市
- 事業再生 弁護士 相談 東大阪市
- 会社倒産 弁護士 相談 東大阪市
- 廃業 弁護士 相談 東大阪市
- 会社清算 弁護士 相談 堺市
- 会社清算 弁護士 相談 大阪市
- 廃業 弁護士 相談 神戸市
- 事業倒産 弁護士 相談 豊中市
- 法人倒産 弁護士 相談 豊中市
- 法人倒産 弁護士 相談 堺市
- 事業再生 弁護士 相談 豊中市
- 会社倒産 弁護士 相談 豊中市
- 会社破産 弁護士 相談 東大阪市
- 会社倒産 弁護士 相談 大阪市
- 法人倒産 弁護士 相談 東大阪市
- 廃業 弁護士 相談 大阪市
- 倒産問題 弁護士 相談 神戸市
- 倒産問題 弁護士 相談 堺市
- 廃業 弁護士 相談 豊中市
- 事業再生 弁護士 相談 大阪市
弁護士紹介
代表弁護士
西村 雄大
HPにお越し頂きまして誠に有難うございます。
弁護士の西村 雄大と申します。これまで「弁護士」という職業は、一般的にどこか取っ付き難い職業として認知されていたのではないかと思います。
今はインターネットなどを通じて、ある程度の知識は誰でも取得できるようになりました。法律に関しても同じです。
このような時代だからこそ、弁護士に頼んでよかったと思っていただけるよう、プラスアルファの情報・一つ上のサービスを心掛けて対応します。
まずはお電話ください。
所属 | 大阪弁護士会 |
---|
事務所概要
事務所名 | 弁護士法人梅田パートナーズ法律事務所 |
---|---|
代表弁護士 | 西村 雄大〈 大阪弁護士会 登録番号 49195 〉 |
所在地 | 〒530-0047 大阪府大阪市北区西天満4-6-4 R-Ⅱビル2階 |
電話番号 | 050-3204-0093 |
FAX | 06-6450-6665 |
執務時間 | 土日祝日問わず 9:00~18:30〈 事前予約で時間外も対応 〉 |
相談料 | 初回法律相談無料 |
備考 | 倒産問題に経験豊富な法律事務所です。 |