会社破産|その後にできること・やってはいけないこと
■会社破産とは
会社破産とは、法人や会社が債務超過や支払不能の状態となった場合に、残った負債を手元の財産の範囲で支払い、清算を行うことをいいます。
会社破産の場合には、個人の破産と異なり、破産によって債務が免除されることはありませんが、破産の結果、会社が存在しなくなるため、結果的には債務が免除されることとなります。
■会社破産後にできること
会社破産をした場合であっても、一定の条件を満たした場合には会社の事業を継続できます。
もっとも、生産設備等の会社財産はすべて破産時に換価処分されてしまうため、事業の継続のためには、会社財産につき、破産時に様々な対策を取っておくことが必要となります。
具体的な対策としては、破産管財人との協議を行った上で会社に残った原材料や在庫品などを代表者や第三者が買い取るといった方法があります。
また、経営者に事業継続の意思があるかどうかも、会社の事業継続の可否判断において重要な考慮要素となります。
■会社破産後にやってはいけないこと
会社が破産した場合、上述のように、会社の設備や在庫などは破産管財人の管理下におかれ、換価処分されることとなります。これは、会社財産を換金することによって、会社の残債務を可能な限り支払うことを目的としています。そのため、この会社財産を事前に社長名義に変更したり、会社の資産を隠したりといった財産の移転・隠匿は、残債務の返済の妨げとなり、許されません。
また、会社の融資の連帯保証人が社長である場合には、社長の自宅を配偶者名義に変更することは保証債務の履行を妨げることになり、許されません。
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