【弁護士が解説】債務超過を解消するためにするべきこととは
債務超過になると、会社が倒産する恐れがあります。
そのため、債務超過になった場合、早急な対策が必要です。
この記事では、債務超過を解消するためにするべきことをご紹介します。
債務超過とは
債務超過とは、資産よりも負債のほうが多い状態のことです。
会社の資産をすべて売却しても負債が解消できない、純資産のマイナスな財務状況を指します。
債務超過を放置すると、さまざまなデメリットが発生します。
たとえば、基本的に金融機関などからの融資を受けられなくなり資金繰りが悪くなります。
社会的信用力も低下し、取引先との関係も悪くなるでしょう。
上場企業の場合、上場廃止のリスクや、株価の低下に伴う資金調達力低下の可能性があります。
場合によっては会社が倒産する恐れもあるため注意が必要です。
債務超過を放置していても何もよいことはありません。
早急に債務超過を解消することが重要です。
債務超過を解消する3つの方法
債務超過を解消する方法はいくつかあります。
ここでは、債務超過を解消する3つの方法をご紹介します。
債務超過に至っている原因を突き止める
債務超過を解消するには、まず債務超過に至った原因を突き止めることが重要です。
債務超過の主な原因は、経営不振などによる赤字続きです。
赤字が続くと資産が徐々に減っていき、負債が資産を上回り債務超過に陥る危険があります。
黒字になるよう、経営方針の見直しを行なったり、外部コンサルタントに相談したりする必要があるでしょう。
増資を行なう
増資とは、会社の資本金を増やすことです。
増資することで、会社の資金を増加させ、債務超過を解消できる可能性があります。
増資の種類には、不特定多数の投資家に出資を募る「公募増資」、第三者に対して新株を発行する「第三者割当増資」、そして、既存株主に対して保有株式数の新株を割り当てる「株主割当増資」があります。
遊休資産を売却する
遊休資産とは、現在事業で使用していない資産のことです。
土地や有価証券などの資産で事業の継続に影響しないものは売却しましょう。
売却で得た利益を計上すると、債務超過を解消できる場合があります。
また、遊休資産を所有し続けることにはリスクが伴う場合があります。
たとえば、税金がかかったり維持管理のためのお金がかかったりします。
遊休資産の売却を検討し、債務超過の解消につなげましょう。
まとめ
債務超過を解消せずに放置すると、会社の倒産につながる恐れがあるため、解消のための対策が重要です。
債務超過の解消には専門的な知識が求められるため、専門家である弁護士に相談することをおすすめします。
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