ホテル（宿泊業）の倒産手続き

新型コロナウィルスによる影響で、観光業や宿泊業は大きな打撃を受けています。そのため、多くの旅館が倒産してしまっています。

破産手続きは、裁判所を介して、借金の免除を目的として行う手続きです。清算をして財産を換価し、債権者に分配します。宿泊業に特殊な問題として、予約金の問題があります。

お客様からホテルの予約を受け、既に宿泊費を支払ってもらっている場合に倒産をした場合、その前金を返金できるかどうかという問題があります。破産手続きが開始すると、一般のお客様も債権者と同様に扱われます。そのため、清算手続き後に残った財産に応じて配当を受けうるに過ぎないのが原則です。これでは全額の返金は難しいでしょう。

そのため、倒産を検討している際には、早めの判断が必要です。破産手続きを開始するにも費用がかかります。破産をしたいがその費用すら出せないという状況にならないよう、迅速な対応が必要です。そうすることで、お客様とのトラブルも最小限にすることができるでしょう。

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